「イースタリンのパラドックス」のパラドックス
1970年代、米国の経済学者のイースタリン(Richard Easterlin)が「第2次世界大戦後に急速な経済発展を遂げた日本における生活に対する満足度は、低下している」という調査結果を基に「経済成長だけでは国民の幸せは量れない」という「イースタリンの逆説」を提唱した。
ところが最近は所得と生活満足度あるいは幸福度には相関があるとする論文がときどき欧米有力経済誌に紹介されるようになってきた。
当図録としても無関心ではいられないので、2005年前後をとり、幸福度を調査している世界価値観調査の結果と1人当たりGDP(購買力平価PPP換算のドル表示)データで相関図を描いてみた。
相関度をあらわすR2値は0.3071であり、ゆるい相関が認められる。
しかし、相関図を見て、より印象的なのは、所得水準の高い国では幸福度がある一定水準以上に収斂している(不幸と感じている者はそれほど多くない傾向がある)のに対して、所得水準の低い国では、幸福度に大きなばらつきが認められる点である。
所得水準が高まれば不幸と感じる人の割合が大いに減じるということから、幸せはお金で買えるといえるが、だからといって所得水準の低い国で不幸な者が多いとは限らないのである。
こんにちわ、ちかです
「お金で幸せは買えない」という「イースタリンのパラドックス」は
なんとなく気持ち的にわかるわぁ〜って感じがします。
イースタリンのパラドックスの妥当性があやしいことは
逆に直感に反するので
これを『「イースタリンのパラドックス」のパラドックス』と呼ぼうと思います
次は RINO さんです
- 2012.04.30 Monday
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- 15:20
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- by ハロー!パソコン教室 イトーヨーカドー大森校